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 ラブカ

ラブカ

 

和名:羅鱶

学名:Chlamydoselachus anguineus

英名:Frilled shark、フリルド・シャーク

カグラザメ目ラブカ科Chlamydoselachidaeに属するサメ。

1科1属1種。世界中の海の深層に生息する深海魚である。

 


▼特徴

 

体長は2m程になる。体色は黒褐色。背びれは1基のみ。

鰓裂は6対あり、鰓裂間の膜は大きくヒダ状になりフリルのように見える事から英名では Frilled shark と呼ばれる。

口は大きく、歯は三叉になり先は鋭くとがる。

ふつうのサメは、鼻先が尖り、口はその後方やや下面に開くが、ラブカではほぼ先端に口が開いているため、特異な顔つきとなり、体型と顔立ちからウナギザメという呼び名もある。

絶滅した古代サメのクラドセラケとの身体的共通性があり、原始的なサメの特徴をよく残している事から生きている化石と呼ばれている。

しかし、一方で最近の研究では身体構造等にツノザメ類に近い部分もあるとされ、この説に疑問を呈する声もある。

卵胎生で、1度に6-12尾の子供を産む。

歯は鋭く、あまり大きくないとはいえ、漁の時、不用意に触って強い顎で噛まれて怪我をすることもあって注意が必要だが、他のサメに比べて、歯自体はそれほど強くはないので、食性は小魚やイカ・タコなどの柔らかい動物である。

 

 

▼発見と扱い

 

1880年代に相模湾で発見された。

駿河湾ではサクラエビ漁の網にかかる事がある。

以前から、地元の漁民の網にかかることがあったが、その容貌から縁起が悪いとそのまま船から捨てられているらしいと、静岡県清水市(現・静岡市清水区)の三保にできた東海大学海洋学部の研究者たちが聞きつけ、捕まえたものを捨てずに持ち帰ってもらうように依頼をすることで標本が集まるようになったという。

 

 

▼捕獲例

 

1997年3月11日 静岡県熱海市沖の相模灘の、水深70~80mに仕掛けたヒラメ刺網に混獲。全長1806.0mmの雌の個体で、神奈川県立生命の星・地球博物館に保管されている。

2007年1月21日 静岡県沼津市の水族館あわしまマリンパークが全長1.6mの雌の個体を奥駿河湾の内浦湾で捕獲、生きている姿を撮影した。衰弱が激しく、捕獲後数時間で死亡した。

2008年4月2日、神奈川県横須賀市長井漁港沖でヒラメ刺し網漁により全長1.5mの雌の個体が混獲され、翌三日、藤沢市片瀬海岸の新江ノ島水族館で生体展示された。衰弱が予想され一日のみの公開となった。