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 しんかい6500

しんかい6500は、独立行政法人海洋研究開発機構が所有する大深度有人潜水調査船。

2009年現在、世界でもっとも深く潜る運用中の潜水調査船である。

「しんかい2000」の運用実績をもとに1990年に完成し、2002年11月には「しんかい2000」が運用休止となったため、日本で唯一の大深度有人潜水調査船となっている。

 

 
 概要
 
前部のマニピュレータとカメラ

しんかい6500の窓ガラス

しんかい6500の浮力材しんかい6500は、その名称が示す通り、6,500mまでの大深度の潜水調査を目的とし、

 

<<主な任務>>

 

地震、地殻を構成するプレートの沈み込み運動、マントル中のプルーム運動など地球内部の動きの調査。
深海生物の生態系、進化の解明。
深海生物資源の利用と保全に向けた調査。
海底に堆積した物質、海底熱水系の調査を通した地球の熱・物質循環の解明。

 

自然科学調査を主目的とするフランス、自然科学および軍事を目的とするアメリカなどの保有する大深度有人潜水調査船を上回る6,500mという目標性能が設定されたのは、日本が世界有数の地震国であり、上記任務のうちでも、巨大地震予知に関連するプレート運動の観測が重視されたためである。日本列島の太平洋側海溝で沈み込む海洋底プレートは、およそ水深6,200~6,300m付近で曲がり始めており、地震予知の研究には、それら地点の重点的観測が必要と考えられている。

 

 

1989年1月19日、三菱重工業神戸造船所(兵庫県神戸市兵庫区)において進水式が行われ、一般公募により「しんかい6500」と命名された。

同年、メーカーによる公式試運転において潜航深度6,527mを記録した。

1990年に完成。

翌1991年より調査潜航を開始。

 

日本近海だけでなく、太平洋、大西洋、インド洋等で、海底地形、深海生物などの調査を行っており、2007年には通算1000回目の潜航を達成した。

 

 

パイロット2名、研究者1名が乗り込む船体前部の耐圧殻は内径2mで、従来の高張力鋼に代わり(米「シークリフ」、仏「ノティール」に続き)チタン合金で作られており、73.5mmの厚みを持つ。耐圧性能を高めるために極力、真球に近い形状となっており、誤差は0.5mm以内に収められている。耐圧球の前方と側方には、メタクリル樹脂製ののぞき窓(7cm厚の2枚重ねで計14cm)を持つ。船体形状は、ほぼ円形断面であったしんかい2000に対し、しんかい6500は縦方向に長い楕円形で、さらに側方の垂直スラスターを埋め込み式にすることで下降・上昇時の抵抗減少・時間短縮に努めている。

 

耐圧殻前方に投光器(メタルハライドライト)やカメラ類、前下方に2本のマニピュレータを備え、これによって調査・標本採集を行う。

浮力材は、ガラスマイクロバルーン(極小の中空ガラス球)を高強度エポキシ樹脂で固めた「シンタクティックフォーム」を使用している。

特にしんかい6500で使用されているシンタクティックフォームは、直径88~105μmと直径40~44μmの2種のガラスマイクロバルーンを使用、より小さなバルーンで間を埋めることで比重を抑えたまま強度を向上している。主蓄電池は当初、酸化銀亜鉛電池を使用していたが、2004年からはリチウムイオン電池となり、小型軽量化と整備性改善が図られている。

また、カラー画像をデジタル処理し音波を使って母船に送る音響画像伝送装置を備える。

 

 

しんかい6500の運用には、その支援母船として同時期に「よこすか」が建造され、しんかい6500はこれに搭載されて調査海域まで運ばれる。

「よこすか」はしんかい6500の整備施設のほか、収集したデータ・資料のための研究設備も備える。

運用上、しんかい6500の潜航時間は8時間と定められており、水深6,500mまで潜る場合は、片道の潜航時間に約2.5時間必要であるため、海底での調査時間は約3時間となる。

調査深度がこれより浅い場合は、調査時間を長く取ることができる。

 

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